夏休みは終わったけど、まだ暑くて疲れも残ってる。「涼しい感じ」が欲しい~!
友人のそんな声にお応えして、大船駅から行ける「滝」を紹介。

【称名寺 陰陽の滝】
海が近く、山があれども険しいわけではない鎌倉では、あまり滝の話は聞かない。友人たちに聞いてみたところ、滝があったのだ、鎌倉市今泉に。灯台下暗し。

大船駅から車で約15分。高名な鎌倉カントリー(ゴルフ場)の手前、今泉クリーンセンターを過ぎてすぐの称名寺に「陰陽の滝」がある。お寺の駐車場から本堂までのアプローチは、右片側は渓谷のようにうっそうとした緑の層が続いて、はるか下から川のせせらぎが聞こえ、左側には苔むした地層が見える。

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入り口では六地蔵が並んで迎えてくれて、人里離れた山寺にようやくたどり着いたような気分になる。北鎌倉から奥の山の連なり六国見山を背に立つ本堂は、最近再建されたようだ。お隣の弥陀堂は補修されてはいるが歴史を感じられて、由来ありげ。思わず背筋が伸びる。

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その本堂から苔むした石段を少し下りると、涼やかな滝音が聞こえ、緑の層の先にぽっかり空いた黒いドーム様の空間から、おおお!確かに、滝だ。滝が見える。

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本堂からは滝つぼまで30mほど下るだろうか。滝の高さは3メートルほど。断層の上から流れが数本の線となって落ちているではないか。1本づつの水量は多くはないが、緑に覆われた山からの湧水が流れ落ちているので水が澄み切って美しい。滝つぼに降りて足を浸すと、程よいひんやり感。マイナス・イオンかなり感じます。

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庫裡で買わせていただいた今泉不動、称名寺の縁起によれば、同寺は818年ごろ空海(弘法大師)が創建したと伝えられる。

空海が諸国巡行の折、鎌倉に来て、紫雲に包まれ光明のさす山に踏み入ると、翁と媼(男女の老人)が現れ、この導きで不動明王の像を刻み本尊とし、また大黒天を彫って伽藍の守護神として祭り、密教の道場を開いた。翁と媼は「村人が困っているから水を進ぜよう」と傍らの岩を穿いたところ「陰陽の滝」が流れ出た。以来ここを今泉山と称することとなったのだとか。翁とは不動明王で媼は弁天様と伝えられている。

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その後も源頼朝の信仰も深かったとか、直誉蓮入師が江ノ島の弁財天のお告げを受けて祈念したところ、同寺の大黒天像の背負い袋から米が漏れ出でるようになったとか、さまざまな言い伝えがあるようだ。

この「陰陽の滝」、大船駅から車で15分という手軽さながら深い深い緑の「秘境」感と「ありがたさ」いっぱいの風情がある。実はこのすぐ脇に鎌倉最大の住宅地、今泉台がある。数々の友人の住むエリア内にこんな自然があり滝があるなんて、鎌倉は奥深い。

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なお、この「秘境」探索の後にお茶でも一服、という方には、称名寺から車で1分上がった「鎌倉パブリックゴルフ場」がお勧め。パブリックだから会員外でもクラブハウスは利用できるらしい。六国見山を背景に晴れた日には右手に横浜のランドマークタワー、左手にはグリーンのコースの先に大船の街と富士山が望む、秘境とはまた別のリッチな雰囲気のなか景観を堪能できる。

称名寺 「陰陽の滝」
神奈川県鎌倉市今泉4-5-1
大船駅より車で15分
大船駅から江ノ電バス「鎌倉湖畔循環」、「今泉不動」バス停にて下車(15分)。徒歩5分。

投稿者:CanCan

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2019年09月07日 │ おでかけ・まち歩き │ コメント(0)

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