油壺マリンパークと荒井浜海水浴場

油壺マリンパークは2021年9月末で閉館します。

京急油壺マリンパークは昭和43年開業の海のテーマパーク。最近はえのすいや八景島に押され気味ですが、神奈川県民なら子どもの頃行ったことある人も多いのでは? 京浜急行終点の三崎口駅からバス&徒歩で約20分、三浦半島の南西端にあります。

チケットを購入して園内に入ると、ひさしのある通路を通って水族館「魚の国」へ。レトロな雰囲気の入口には大きな鮫の顎の化石。右側にはタッチングプールがあって、小型のサメやヤドカリに触ることができます。

油壺1通路の片側に並ぶ教育水槽はいかにも昔ながらの水族館です。変に凝っていない分、見やすいのがいい。標本や資料の展示もなかなか充実しています。

油壺22階は今でも世界最大級を誇るドーナツ型回遊水槽です。昨年、開館40周年に合わせてリニューアルしています。中央には、珍しい深海鮫メガマウスシャークの標本が展示されています。

油壺3オープン当初から行われている魚のショーは、魚の感覚を利用して調教したもの。イシダイが算数や国語を勉強したり、デンキウナギが扇風機を回したり。光で指示を出しているので、フラッシュ撮影は厳禁です。

水族館を出て売店を通り抜けると、屋内大海洋劇場「ファンタジアム」への通路です。ここでは、イルカとアシカが一緒にジャンプする、オタリアとアシカの演奏に合わせてイルカが歌うなど、種類の違う動物たちの共演が見事です。ショーはドラマ仕立てで着ぐるみも出てきます。30分以上の長さを全く感じさせず、小さな子どもでも充分楽しめます。席によってはプール手前でのパフォーマンスが見づらいので、出来れば前の方に座るのがオススメです。
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油壺7ペンギン島、アシカ島ではお食事風景も見られます。
ここのペンギンは全てキタイワトビペンギン、TVで有名になったペンペンもいます(どれだか分かりませんでした〜)。かなり間近で見ることができ、人慣れしているようですが、よくケンカする気が荒い鳥です。絶対に手を出さないように気をつけて。

広い園内には、キャラクターショーを行うステージやすべり台など遊具のある広場もあり、水族館に飽きてしまった子も安心です。芝生でお弁当を広げることもできます。日陰が少ないので日射病にはご用心。
油壺8油壺9


全体的には老朽化して少々寂れた施設です。でもこの独特の雰囲気は、妙に懐かしくて心地よい……。古くても掃除は行き届いてきれいですし、何と言っても空いています。魚の国やファンタジアムのトイレにはオムツ替えシートがあり、エントランスショップの奥には授乳室もありました。小さなお子さん連れでのんびり過ごすには、結構良いところだと思います。

油壺10京急油壺マリンパーク
http://www.aburatsubo.co.jp/
三浦市三崎町小網代1082
046-880-0151

マリンパーク周辺にはいくつか海水浴場があります。その中で一番大きい荒井浜海水浴場に行ってみました。なお、マリンパークは再入園可能ですが、水着は禁止になっています。

油壺11東大の地震観測所に沿った木陰の小道を歩いていくと、木々が途切れたところに「かながわの景勝50選」の油壺湾が見えます。

マリンパークから徒歩10分程で海水浴場に出ました。こぢんまりしたビーチで砂利っぽい砂浜の両端は岩場になっています。廃止になった観光船発着所の桟橋で子どもたちが遊んでいました。

油壺12
海の家が数軒ありますが、無料のシャワーや水道はないので要注意。浜の入口にある公衆トイレでも、手洗いの水は出ませんでした。
眺めは素晴らしく、水がきれいで波もありません。磯遊びも楽しめます。鎌倉や江の島とはひと味違った、静かで素敵な海でした。

コメント

  1. 廣瀬和子 より:

    油壺に入る手前に小網代湾があり、ぐるりと歩く道も神社もあり自然が残る場所です。ここを守る赤手がにの保存をしているグループが、慶応大学の岸先生と一緒に水辺の観察会を計画して、赤手がにの産卵から、月夜に海に向かって帰ってゆく小さな蟹の生態をまもっています。親子で歩くと嬉しくなる事請合います。