3.11の後、地震の破壊力や被害の大きさを見るにつけ、「今自分たちのいる地域にこれほどの地震が起こったら」と考えることが多くなりました。揺れから身を守り、津波や火災など続いて起こりうる災害からどう逃げられるのだろうか?と。その一方で多くの方から防災バックや、住居の地震への備えについて不安の声も聞きました。

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「防災バックを用意したいけど、何が必要で、どこで用意すればいいかわからない」

「家具を留めたいけど、留め具はどこで売っているの?」

「言われている避難所は避難路が危険そう。ほかのところではいけないの?」


jacket_hyou01 そこで私たちは地震への備えを調べ、子どもでもわかりやすくアニメにすることを考えました。制作は美大の学生(CanCanの娘デス(^^ゞ)に依頼、制作者の被災地支援の経験も生かされています。

で、防災アニメ「にげろ〜地震が起きたら〜」「にげろ〜準備編〜」DVDバージョンが完成。DVDは学校や幼稚園保育園にも配布を予定しています。

すでにYouTubeでも公開中 >>地震が起きたら準備編

これを参考にしながらコソガイのスタッフが災害について考え、実際に防災バックを準備する様子をレポートします。

1.地震が来たときどうしたらよいか、どんな準備が必要かをイメージする

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大切なのは準備と実際に落ち着いて動くことだと思いました。アニメを見て、どう動くかをイメージします。

●すぐ机などの下に逃げること(机がないときは周囲に落下や倒壊物、ガラスなどのない所に逃げる)

●揺れが収まったら情報を収集すること

●津波から避難するため急いで高台に避難すること



準備と練習がないとできません。アニメを見て子どもと一緒にやってみました。

2.揺れから身を守るため、家具や窓の防災を考える

IMG_3095 IMG_3097 家具は設置場所に合わせて転倒防止します。窓はガラスの飛散防止が大切。

●突っ張り棒で天井との間を固定しました。

●壁から固定具でとめました。

●窓は飛散防止フィルムを張ります。


家具の転倒防止材や飛散防止フィルムはホームセンターで売っています。わからないことは店員さんに聞きました。

3.住んでいる場所にあった避難場所、避難路の確認

IMG_2442 海や川から近い津波の恐れのある場所では急いで避難しなければなりません。
渋滞や事故を考えると車での移動は不可。
逃げるべき高台など避難場所と安全な避難路(低いところや崖地等の近くは通らない)の確認や徒歩でも持っていける避難グッズの準備は必要だとおもいました。

「標高と海や河川からの近さは避難を考える手がかりになりそう」

「鎌倉市のハザードマップや海抜マップで風水害や津波の恐れがある場所か、避難場所はどこかを確認できるよ、マップはインターネットにあるみたい」

「任意の場所の標高を知るにはMAPIONが便利」


kamakura_bousaimap ●鎌倉市のサイト内の防災ページに様々なマップがあります。まず自分の家が地震の際、どのような避難を要する場所か、全体を把握しよう。

鎌倉市防災マップは市のサイト内にあり広域避難場所、津波襲来時緊急避難場所、風水害避難場所などがマーキングされています。 鎌倉市津波ハザードマップでは材木座、由比ヶ浜、稲村腰越のなど海側部分が細かく表示されます。海抜マップは市内全域の高低が見渡せます。


●危険地区から自宅までの距離や標高まで、「自分の避難ルート」を確かめました。

市のサイトで詳細が出ている場所以外は、自宅の被災予測のためインターネットの便利ツールを利用します。標高や河川からの距離を知るには、インターネットの地図サービスサイトMAPIONが使えます。

mapion-u MAPIONの地図で任意の場所を右クリックすると小窓が開きその地点の住所や写真のほか、海抜と地図の中心からの距離などが表示されます。

自宅の住所を入れて右クリックで標高を調べ、最寄りの川や海岸、避難場所を地図の中心に表示することで、そこから自宅までの距離をそれぞれ調べられます。


●鎌倉市のマップとMAPIONの機能で、どのような災害の時どこに逃げたらよいか、地震の津波の時、高台まで逃げる必要があるかどうかを見極めます。


  • 一時避難できる場所を探します。鎌倉市のハザードマップでもマークされている津波からの避難場所のほか近所の公園、自治会館などが考えられます。防災倉庫があるところが一応の目安になりそうです。鎌倉市のマップに出ていない場所もあります。
  • 津波の可能性のある地域では、まずは高台に逃げることが大切です。最寄りの高台、避難場所になるところを実際に見ておきます。
  • 避難場所までの距離や避難場所付近のようす、避難路に低いところがないかどうかもこの組み合わせを使って確認しました。

MAPIONで避難場所と自宅までを印刷、ルートをマーキングすると、マイ避難路マップになります。マップを持って家族で実際に避難場所まで歩いて行ってみましょう!

4.家族の連絡方法を決める

電話やメールも使えない震災時。どう連絡を取るか家族で決めておこう! 災害伝言版の使い方も確認しておかなくちゃ。テスト体験できる日もあるようです。ツイッターを利用するのもアリかな。こちらも使い方に慣れておく必要があります。

自宅から避難所などに移動する場合は、安否とともに移動先を自宅のどこかに書いて張っておくと、後から戻ってきた家族が確認しやすいです。

5.防災バックの準備

「被災地では津波から逃げることで精いっぱいで、身の回りの物程度しか持っていけなかったようだ」

「自衛隊が物資を持って救援に来てくれるまでの水が引かなかった3日〜1週間、避難所では備蓄だけでしのいだようだよ」


IMG_4810 復興支援で実感したことを参考に、避難グッズは持って逃げるときのもの「すぐ使う用」と、その後の生活で必要な「避難生活用」に分けて考えました。まずはにげることに専念。津波や火災をやり過ごして少し落ち着いてから避難生活用に準備したグッズを使うイメージで。防災グッズはホームセンター等で販売しています。防災用品のセットを販売するお店もあります。

(株)ヤマト鎌倉市玉縄5-3-10467-46-6614小売り、配達あり
(株)渡辺武商店藤沢市遠藤2017-50466-87-8911自治会向け
 ホームセンター コーナン 鎌倉市岡本1188-1 0467-42-8301 量販店、
防災コーナーあり

防災バック「すぐ使う用」

bag 徒歩で急いで移動するため、生きのびるのに必要な軽いものだけバッグに入れ、手の届くところに置いておく。重いものは長期用へ。ラジオ、懐中電灯(電池入り)、防寒具は必需品。ちょっとした食糧(保存できるクッキーなど)が入っているとさらに便利。
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携帯電話(充電器)、貴重品(現金など)常時使っているもの、手元にあるものは、にげる直前に詰める。

防災袋「避難生活用」

hinanjoyou 避難所などで生活する上で必要最低限のものを準備する。取り出しやすい屋外で濡れない工夫をして置いておくと便利。ガレージや庭にガーデニング用コンテナを利用して入れるのもアリ。
  • 水や保存食は長期保存がきき、食べやすいものを。カンパンは食べにくいのでカロリーメイトなどが意外に良いかも。水は室内に保存しておいてもよいのでは?
  • バックに詰める時は、まず大きなゴミビニールなどに入れ、それをナップザックに入れると水漏れやゴミ、ほこり、虫などの侵入を防きやすい。

6.まとめ

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防災バックに何をそろえたらよいか、どこに置いたらいいか、家具の固定など家庭内で何をすればよいか、どこに逃げたらよいか。共通する絶対的な正解はないような気がします。それでも復興支援のため被災地を回るにつけ、子どもを含めてひとりひとりが準備をする、災害に対する緊張感をもつ、対応を家族や地域の人と一緒に考えることは「生きのびる」ために大切だと感じました。

付録:防災グッズについて

ホームセンターで今回見つけた防災便利グッズ♪

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LED懐中電灯でランタン
(2WAY)
480円(単4電池3本別売)

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エマージェンシー・ブランケット
398円
アルミを伸ばしたシート。
毛布のように使用する。
折たたむとコンパクトにしまえて
軽くて暖かい。

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6年保存水。298円
純粋な蒸留H2O
常温で6年もつという。

今回私たちが用意した防災グッズ一覧(例)

品目用途今回の金額
ヘルメット頭を保護する。建物から出るとき、建物のそばを通る時、特に活用。バックに入れずに、避難路の近く(玄関など)に準備。¥1,000〜
防災バック「すぐ使う用」
屋内で、すぐ手の届く場所に。各階にあると動きやすい。ナップサックなど背負うタイプは両手が自由になって便利。
懐中電灯暗がりを照らす。ランタン型もあると便利。乾電池式の場合は電池を入れておく。¥480
ラジオ震災時の情報収集用。乾電池式の場合は電池を入れておく。¥980
乾電池長期の停電に備えて、乾電池は各種準備。封を切っていない電池パックは備蓄に便利。¥1000
救急箱止血や傷の保護を目的に軽めのもの。常備薬がある場合も入れておく。箱ではなく、ビニールなどに入れると持ち出しやすい。¥1000
防寒具逃げだす時すぐ使える、小さくなってコンパクトなものを。エマージェンシーブランケットが人数分あると便利。¥398
貴重品お財布、現金など、すぐ使うものを。にげる直前に詰めて持っていく。
携帯電話にげる直前に詰める。
笛など建物内などに閉じ込められた際、救助を呼ぶ。音の出るもの。¥300
防災袋「避難生活で使う用」
屋外の倉庫、コンテナなどに準備すると取り出しやすい。
スリッパ(履き替え用の靴)裸足で逃げ出す場合もあるので、靴類のはき替え。避難所などでは室内用になる。
レインコート荒天の屋外作業に。¥500
ラップやビニール袋食品や水分の配給受け取りように。粘着力を利用して包帯の代わりに。風雨よけに。大きなものは防寒にも使える。¥198
筆記用具連絡用に。マジック、鉛筆、メモ帳。
ガムテープ復興作業、建物の一時補修、荷物の移動などに。¥278
軍手救助や復興作業用に。防寒としても。
携帯充電器避難生活用に。(手動発電式充電器もある)
保存食、水調理器具がない場合もあるので、食べやすいものを。カロリーメイトなどもよい。水は室内に保存しておいて、後で取りに来てもよいかも。家族の人数x3日分ぐらいが目安。¥1000
おむつ、生理用品などあらかじめ防災袋に入れておくと便利。
ピクニックシート泥よけに、敷物としても。防寒具としても使える。
倉庫「瓦礫片付け、復興作業時用」
倉庫や物置に備蓄しておき、後で使う。
ロープ建物の補強や復興作業用。
ブルーシート敷物、風雨よけ、防寒。¥348
土嚢(どのう)がれきや泥入れ。
スコップ救助や復興作業用。
携帯用コンロやBBQ用品炊き出し用。(カセットも)

投稿者:CanCan

2012年02月21日 │ 防犯・防災  │ コメント(0)│ トラックバック(0)  twitterでつぶやく

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