0eb73305両親の仕事や家族の病気等の事情で家庭保育に欠ける学童やその保護者にとって、学童保育は必要なものです。とりわけ早帰りの新学期の初め、夏休み春休みなどの長期休暇中は、学童保育が頼みの綱!

鎌倉市は公設公営で学校外に子ども会館を設けて、その中に「子どもの家 放課後児童クラブ」を設置する事業を行ってきました。しかし近年、駅に近い地域等で利用者が増加し、子どもの家の定員を超えるケース(いわば待機学童)が出てきました。

この未曽有の事態にどうしたらよいのか?

85e682f1 鎌倉市では、待機見込みがある子どもの家での4年生以上の受け入れを見合わせる、子どもの家部分を増築する、学校内の子どもの家の場合は利用している教室数を増やすなど、定員増に向けてさまざまな対応を模索しています。しかし、子ども会館利用児童や一時的に保育に欠ける児童は増加し続けており、子ども会館自体が老朽化する中で、市も保護者も将来を見据えた対策の決定打を見つけあぐねているように思えます。

それでも何かヒントもあるのでは?と先輩ママに「放課後や長期休暇中の子どもの過ごし方」を聞きました。

●ウチは運よく子どもの家利用登録に入れました。でも夏休み中がタイヘン。利用児童に対して子どもの家のキャパが小さくて、お昼のお弁当の時間はとてもとても窮屈そう。
そこで週数回、近所の友人のお家でお昼を含めた午後すごさせてもらう、という手を使いました。もちろんお弁当はこちらで用意し、実費と気持ちばかりのお礼もしましたが、お友だちのママとそのお家のお姉ちゃんには本当に感謝です!

●やっぱり狭さに泣きました。大手のフランチャイズ式の子どもの学習塾や音楽教室がご厚意でママのお迎えが来るまで居させてくれるので、週数日ほどそちらに行かせました。

●我が家は週1日保育サービス、2日学習塾、1日スイミングスクール、1日音楽教室とおけいこごとを掛持ちしてやりすごしました。お迎えは日替わりで行き先が変わるので大変でしたが、学校から子どもの家も遠く心配でしたので仕方ありませんでした。

●当初子どもの家の利用登録がいっぱいと聞き、働きだす時期をずらしましたが、年度の途中から登録できました。ただ、子ども自身があまり行きたがらなくて、塾やおけいこ、お友だちの家と併用でした。それでも長期の休みは本当に助かりました。

なるほど。毎日「子どもの家」を使うのではなく、週数日は別の居場所ですごしてもらうって手もあるわけですね。お友だちの家にいさせてもらう場合は実費+αも考える…と。

●YMCAなど、いわば私立の学童保育に行ってもらいました。私立は受け入れ人数が制限されているのでちょっとのびのび感があるようです。

うんうん。「子どもの家」に代る私立の居場所を探したわけですね。ただ鎌倉は「子どもの家」が定着しすぎて、毎日いられるサービスの数が少ないようです。週数日ならお母さんのお迎えまでいられる塾やおけいこがいくつかあるようです。うまく見つけて活用したいですね。子どもの家以外の居場所事業を参考にしてみてください。

もちろん掲載しているところ以外の居場所もあるように思います。また、夏休み、春休みなど長期の休暇には体験系のプログラムを使う、という手もあるようです。夏休みなどは開放的な地域の自然やいろんな大人などと接点を持ってほしいですものね。個別の相談はよろしければコソガイ管理人まで連絡ください。

●子どもの家の「大勢!」の雰囲気になじめずに、子どもが行くのを嫌がるようになり、お弁当を作っておいて家で過ごせるようにしましたが、結局仕事を減らしました。ウチはその程度で済みましたが、子どもが一人で過ごせるようになるまで仕事を辞めてしまった人もいます。

ああ、このケースは切ないです〜。

鎌倉市以外の近隣の市では、もっと学童保育希望者がいるハズだけど、どうしているのでしょうか?

横浜市、逗子市など周辺の都市では過去には公的な学童保育施設そのものが少なかったため、放課後に学校(校庭や空き教室)を児童に開放し、地域の人が見守る方式が「ふれあいスクール」「放課後スクール」等の名称で進みました。

今では横浜市は指定管理制度を利用して、財団や地域のNPOなどが学校内に「放課後の児童の居場所」事業を実施しています。学童保育利用であるなしにかかわらず、その学校に通うこどもが学校内の「居場所」で18時(場所によっては19時)ぐらいまでは過ごせるようになっており、利用料は0〜500円と低額です。これとは別に学童が家庭的に過ごせる場、市の補助を受けた、いわば私立の学童保育(長時間利用する学童や大人数で過ごすのになじめない子ども向け、塾的な要素を兼ねたもの等)もあるようです。

こうしたシステムは学童保育利用者の増加や学童保育を利用しない多くの子どもの放課後や長期休暇にも「居場所」として対応可能なばかりでなく、学校内の居場所を利用して地域の大人との交流やサークル活動なども生まれています。多少の問題はあるものの、その意味では鎌倉式よりメリットも多く「選択肢」もあるようです。

e3976c9f学校開放を伴わない公設公営の鎌倉市の「子ども会館」「子どもの家」の事業は、低額(こども会館利用は無料)で利用できて待機も少なかったという利点もありました。しかしその反面、毎日利用できる私立の学童保育サービスが育たなかったのも事実です。

公設公営は市としての運営コストも高く、受け入れ児童数や見守りに限度があります。児童の学校から子どもの家への移動(遠い場合もあり)といった安全面での負荷もかかります。また閉鎖性ゆえ外遊びができない、地域とのふれあいが少ないなどの不自由さもかかえています。

働く母親の増加等で今後も子どもの家の登録利用児童の増加が見込まれる現在、鎌倉式の事業そのものが曲がり角を迎えているのかもしれません。

投稿者:CanCan

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2015年03月21日 │ 小学校・学童保育  │ コメント(1)│ トラックバック(0)  twitterでつぶやく

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この記事へのコメント

1. Posted by CanCan   2015年05月20日 23:18
 先日、鎌倉市の教育長とお話しして、鎌倉市立の学校は放課後に校庭を解放していないわけではない、とのご指摘をいただきました。

鎌倉市の学校では下校指導を行っており、地域の人たちが学童の下校を見守っています。見守りの人たちは学童数の確認などもしているため、学校側も子どもに定刻で下校するよう指導しているようです。
放課後に学校で遊ぶためには、サッカークラブなど定期的なグループ利用でない場合は、一度自宅に帰り、改めて学校に出かける必要があるのだそうです。
そうした事情から、子どもは放課後の校庭を利用しにくいのかもしれません。
いずれにせよ、ご指摘に感謝して訂正します。

 

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